トラストレンディングの処分勧告とCREALの苦戦で思う所
ソーシャルレンディング「トラストレンディング」を運営するエーアイトラストが行政処分を受ける模様です。
以前から述べています通り、トラストレンディングだけには絶対投資しないと公言していましたので、個人的には特に全く驚きはありません。
エーアイトラスト株式会社に対する検査結果に基づく勧告について:証券取引等監視委員会
上記の証券取引等監視委員会による指摘内容が、誇大広告的なものに対して虚偽の表示と指しているのか、それとも一から全く実態のない詐欺的なものとして虚偽の表示と指しているのか判然としない書き方ではあります。よって、仔細が判明するのはまだ時間がかかるでしょう。
もっとも私としては、最初からトラストレンディングの記載は関係省庁や大手企業と直接的なスキームがあるかのような誘導をしている、いわゆる前者に該当する虚偽表示の類だと見なしていましたので、どちらであったとしても同社に対する印象が覆ることはないです。
昨年からソーシャルレンディング・不動産クラウドファンディングへ投資してきて、今までTATERUの問題にこそ当たりましたが、運良く被弾は避けられており、損失は全く発生していません。
とは言え……ここまで問題が頻発すると影響は出てきますね。12/3から募集開始したCREALなどは顕著に受けている例でしょう。マンションの小規模ファンドは瞬時に埋まりましたが、ホテルの大規模・長期ファンドはかなり苦戦しているようです。初回から8億8千万円と募集額が多額なのもあるでしょうけれども。
私個人としましてもクラウドバンクの資金引上げペースを少し早めようかと考えています。元々来年秋口までかけて半分程度段階的に引き上げる予定だったのを、春先くらいにしていこうかと。ソーシャルレンディングから完全に撤退するつもりはありませんが、リスク度が高まっている今、資金の割合は考慮していきます。
一方、CREALなど短期案件が潤沢に出てくれば少額を別途入れていくつもりでもありますが。匿名化問題の解決など今年度中に透明化が進み、業界が正常化していくことを祈る昨今です。